1999/04/09 シネカノン試写室
1969年にブラジルで実際に起きたアメリカ大使誘拐事件。
再現ドラマで終わらない青春映画の傑作。by K. Hattori
1969年9月4日、ブラジルのリオデジャネイロで起きたアメリカ大使誘拐事件を、当時の犯人のひとりが書いた自伝小説をもとに映画化。監督は『N. Y. 殺人捜査線』のブルーノ・バレット。原作者のフェルナンド・ガベイラは、この映画の事件の後でスウェーデンに亡命し、そこでこの映画の原作を書き上げた。原作は自伝的な小説で、実際の事件そのものではない。映画ではそれをさらに脚色し、単なる歴史実話ではない、現代にも通じる人間ドラマに仕上げている。