ペリカン文書

1996/05/10
法学生ジュリア・ロバーツが暴き出した政治スキャンダル。
サム・シェパードがあっけなく死んでしまうのにショック。by K. Hattori



 デンゼル・ワシントン、サム・シェパード、ジョン・リスゴー。うまい役者3人に囲まれて、スター女優ジュリア・ロバーツ2年ぶりの主演映画です。物語も面白かったけど、この配役がすごい。サム・シェパードが爆死したときには「うそ!」と思いましたが、このショックがロバーツ演じるダービー・ショウのショックとシンクロして、彼女にすごく感情移入してしまいました。サム・シェパードが物語から消えて、ロバーツとワシントンだけではちょっと荷が重いんじゃないかなぁと思っていたところで登場するのが、ワシントンの上司役ジョン・リスゴー。これがまたいい。この人は悪役よりも、こうした配役になるとはまるのかもしれません。一筋縄ではいかない新聞編集長をうまく演じていました。『クリフハンガー』より30倍はよかったです。

 ジュリア・ロバーツは特に好きな女優ではないけれど、こういう華のあるスターが映画に出ているとそれだけでうれしい。原作者は主人公をジュリア・ロバーツでイメージしていたそうですが、映画『ペリカン文書』も全く彼女のための映画になっていました。


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