愛人
ラマン

1993/11/12
ジェーン・マーチもよかったけどレオン・カーファイが最高。
この映画と「マディソン群の橋」の関係は? by K. Hattori



 主演のジェーン・マーチもよかったけど、華僑の青年を演じていたレオン・カーフェイが抜群によかった映画です。少女をのせた船が去って行くのを車の中から見送るシーンには涙しました。電気羊さんご指摘のとおり、デュラスの原作が好きだという人には違和感のある映画らしいのですが、僕は原作なんか読んでいないから素直に感動しました。

 「マディソン郡の橋」を読んでいない人には、ひろみさんの書き込みがここから突然小説の話題になったので怪訝に思う人があるかも知れませんが、僕には結構わかってしまったりしたのでした。僕は「マディソン郡の橋」をひとに薦められて読んだのですが、なんと言っても感動したのは、フランチェスカが夫の車の中からキンケイドのトラックを見送るシーンだったのです。これが『愛人/ラマン』の桟橋での別れのシーンにつながるんですよね。(あ、これは僕だけの連想かも知れないけど……。)

 電気羊さんも書いていましたが、この小説はスピルバーグが映画化権を獲得しています。僕としてはスピルバーグがヘンなスケベ心をださずに、製作に専念してくれることを祈っています。(その場合、監督は誰がいいかなぁ……。)まぁ、ベストセラー小説ですから、誰がどんなキャスティングでどのように撮っても、多少の違和感はあると思いますけどね。でも、小説の中にあった屋根付きの橋や、アメリカの田舎の風景が美しく画面に定着されるだけで、僕は案外満足してしまうかも知れません。



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